◆日時:平成30年 11月18日(日)12:30~16:00
◆場所:長野市芸術館
◆主催:長野市PTA連合会
◆後援:長野市教育委員会

今年の研究集会は、長野市芸術館にて『「想いを結う」~互いを認め合いながらつながりを深め、子どもたちの未来を育もう』をテーマとし、2部構成で開催されました。

001開会式

第1部 長野市キッズサミット

第1部の「長野市キッズサミット」は、市内7つのブロックから代表児童・生徒14名が登壇して「夢」について各自の意見を発表しました。コーディネーターは、花﨑哲也市P連会長が務め、子どもたちの意見を上手に引き出されていました。

??????????????????????????????? ???????????????????????????????

はじめに、子どもたちが自己紹介を兼ねて、将来の「夢」を発表しました。発表された「夢」には「学校の図書館で菌について調べていたら興味を持ったので、菌の研究者になりたい。」と語ってくれた児童や「自分が園児の頃、親から離れるのが嫌だったが、先生が教室まで連れて行ってくれたおかげで、教室に入ることができた。自分もそんな保育士になりたい。」と自分の体験から語ってくれた生徒もいました。

児童・生徒の中には、「まだ、夢が見つかっていない」という子どもたちもいましたが、様々なことに興味を持ち、自分が何をしたいのか探っている状況を話してくれた方もいました。

サミットの途中では、会場にお集まりいただいた参加者への質問も向けられ、赤と青のパネルを各自掲げて、参加者のご意見等を聞くこともありました。参加者に向けられた質問には「自分の子どもの夢を知っているか?」という質問に対して「知っている」と回答された参加者が多くみられました。

???????????????????????????????

最後に、児童・生徒に「どんな大人になりたいか?」という、各自の考えを発表してもらいました。出された意見には、「思いやりがあり、人のために行動できる大人」「他人の意見に負けず、自分の意思をしっかり言える大人になりたい」といった考えや、夢に向けて「失敗を恐れない」「勉強をもっと頑張り、嫌なことも受け止められるようにしたい」等の発表がありました。

第2部 トークショー

第2部は、2018年平昌五輪スピードスケート・パシュートで金メダルを獲得した菊池彩花さんの母親である菊池初恵さんと、2014年ソチ五輪フリースタイルスキー・ハーフパイプの代表選手であり、2児の母親である上野マナミさんのトークショーが、元長野朝日放送アナウンサーの佐藤栄見子さんの進行で行われました。

??????????????????????????????? 006菊池さん

キッズサミットで出された子どもたちの「夢」を踏まえ、菊池さんは「夢をかなえるには、継続する精神力がないと挫折してしまう。私の家は兼業農家なので、子どもたちも、農作業を手伝う仕事をしてきました。どんなに遅くなっても甘やかすことなく、その日の農作業が終わるまで帰らせない。日常が目標の達成だった。」と、娘の彩花さんの子育ての頃のお話をされました。また、「娘たちが選手として苦しい思いをした時、小さい頃の写真を見せると『あの時、五輪選手になろうと思ったんだ』と、また夢に向かって歩き出すことができた。ただ褒めるのではなく、100%の実力を発揮した時に、褒めるようにしてきました。」と五輪選手を陰で支えてこられた秘話をお話しくだされました。

一方の元五輪フリースタイルスキー選手の上原さんは「夢の実現には、継続することが大切」で、自分が「なぜこの夢を持ったのだろうという目的が明確で、喜びを感じていないと継続することが難しい。個人個人のプロセスを明確にし、行動していくことが大事」と、自らの夢を達成するために経験されたお話をいただきました。その上で「習い事は、夢に対して足りない部分を補う為に良いことだと思います。楽しさを追求する中で、お子さんと一緒に決めていくことが良い。」とアドバイスをいただきました。お二方から「困難なこともポジティブに考える」ことの必要性を述べられていました。

???????????????????????????????

最後に、菊池さんからは「保護者がお子さんをどのように育てたいかという考えをしっかり持つことが大切。失敗か成功かは後からついてくるもの。失敗したら失敗したときに考え、失敗を繰り返しても最後に成功できれば、失敗は失敗ではなくなる。最後まで自信をもって子育てと、自分を育ててほしい。」と、子育ての先輩としてお話されました。また、上野さんは「私のコンセプトは『本気は無敵』です。大人が本気で向き合うことが大切です。」と力強いお言葉をいただきました。